「愛犬のシャンプー後に人間用のドライヤーを使っても大丈夫?」
「人間用と犬用のドライヤーにはどんな違いがあるの?」
「人間用のドライヤーをペットに使うときの注意点はある?」
愛犬を自宅でシャンプーした後、人間用のドライヤーで乾かしているという方は多いのではないでしょうか。
しかし、人間用と犬用のドライヤーにはいくつかの違いがあり、場合によっては皮膚や被毛を傷める可能性があります。
そのため、自宅でのシャンプー後に人間用のドライヤーで乾かしている場合は、注意点を知ったうえで使うことが大切です。
本記事では、人間用と犬用ドライヤーの違いやメリット・デメリットを解説します。
人間用ドライヤーを使う場合の注意点についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
人間用ドライヤーと犬用ドライヤーの違い
人間用と犬用のドライヤーには、次のような違いがあります。
- 温度
- 音
- 抜け毛対策
- 形状
それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
温度
人間用と犬用のドライヤーで最も大きな違いといえるのが温度です。
人間用のドライヤーは一般的に100~120℃程度とされています。
一方、犬用ドライヤーの温度は60~80℃程度です。
犬は人間よりも皮膚が敏感なため、一般的なドライヤーよりも温度が20〜40℃程度低く設定されています。
音
音の大きさも人間用と犬用のドライヤーで違う点のひとつです。
人間用ドライヤーの一般的な騒音レベル(音の大きさを数値化したもの)は、65~75dBとされており、これは近くで鳴いているセミの声に匹敵します。
一方、犬用ドライヤーの騒音レベルは50dB程度(エアコンの室外機と同じくらい)のため、かなり音の大きさが抑えられているのが特徴です。
犬の聴覚は人間の4倍ともいわれており、同じ音でも私たちが聞こえているより大きな音に感じてしまいます。
ドライヤーの音を怖がったり、ストレスになったりしないよう、犬用ドライヤーは静音性に優れた設計になっているのです。
抜け毛対策
抜け毛対策があるかも、人間用と犬用ドライヤーの違いといえます。
犬用のドライヤーは、人間用と比べて毛を吸い込みにくい構造になっているのが特徴です。
抜け毛がドライヤーの中に入ると故障の原因になるため、毛が抜けやすい犬にも対応できるように工夫されています。
形状
本体の形状も、人間用と犬用ドライヤーで異なる点のひとつです。
人間用ドライヤーは、基本的に片手で乾かすように持ち手がついています。
一方、犬用ドライヤーの中には、両手が空く置き型タイプがあるのが特徴です。
置き型タイプのドライヤーなら、両手でしっかりと身体を支えたり、ブラッシングしたりしながら乾かせます。
人間用ドライヤーを愛犬に使うデメリット
犬に人間用のドライヤーを使うのが推奨されていないのは、どうしてなのでしょうか。
人間用ドライヤーを愛犬に使う場合、次のようなデメリットがあります。
- 温度が高い
- 風量が弱い
- 音が大きい
- ドライヤーの内部に抜け毛が入る
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
温度が高い
人間用のドライヤーは、犬用に比べて温度が高いのが特徴です。
犬用のドライヤーが60~80℃程度であるのに対して、人間用のドライヤーは100~120℃程度に温度が設定されています。
犬は人間よりも皮膚が敏感なため、同じ感覚で乾かしてしまうと「熱い」と感じやすくなるのです。
同じ場所に温風が当たり続けていたり、ドライヤーの距離が近かったりすると、犬がドライヤーを嫌がる原因にもなりかねません。
やけどの可能性もあるため、気をつける必要があります。
風量が弱い
人間用のドライヤーは、犬用に比べて風量がそこまで強くありません。
そのため、乾かすのにかなりの時間がかかってしまいます。
人間用は高温で水分を蒸発させるのが目的ですが、犬用のドライヤーは水分を吹き飛ばすのが目的です。
風量が弱いと長時間ドライヤーすることになるため、愛犬に次のようなリスクが起こる可能性があります。
- やけどする
- 身体の表面温度が上がって負担がかかる
- 途中で疲れてしまう
また、毛の長い犬や、中~大型の犬であれば、さらに乾かす時間は長くなるでしょう。
音が大きい
犬用に比べて音が大きいのも、人間用ドライヤーのデメリットのひとつです。
犬用ドライヤーの騒音レベルは50dB程度であるのに対し、人間用ドライヤーの騒音レベルは65~75dBとなっています。
犬は人間よりも聴覚が優れているため、ただでさえ大きなドライヤーの音を、より不快に感じてしまうのです。
早く乾かそうと「強モード」を使用する方も多いかと思いますが、愛犬にとってはかなり嫌な音に感じているかもしれません。
愛犬がドライヤーを嫌がる原因になる可能性があるでしょう。
ドライヤーの内部に抜け毛が入る
ドライヤーの中に毛が入りやすいのも、人間用ドライヤーのデメリットです。
犬用のドライヤーには抜け毛対策がされているのに対し、人間用にはそういった工夫がされていません。
犬種によっては抜け毛が多い場合もあるため、人間用のドライヤーを使用すると中に毛が入りやすくなるのです。
毛を吸い込むと故障の原因になり、ドライヤーの寿命が縮まる可能性があります。
また、発火の恐れもあるため、毛が長い犬や、抜け毛の多い犬に人間用のドライヤーを使う際は注意しましょう。
人間用ドライヤーを愛犬に使うメリット
できれば犬用のドライヤーを使う方が良いものの、人間用のドライヤーを使用するメリットもあります。
- 使い勝手が良い
- 音に聞きなじみがある
- 置き場所に困らない
飼っている犬種やドライヤーの性能などによっては、人間用ドライヤーでも問題なく対応可能な場合もあるでしょう。
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
使い勝手が良い
人間用のドライヤーのメリットとしてまず挙げられるのが、使い勝手の良さです。
普段、髪を乾かすのに使っているからこそ、強風・弱風の切り替えや温度調節などを素早く行えます。
また、置き型タイプの犬用ドライヤーは両手が使える一方、風が当たる場所を細かく調節することはできないのが特徴です。
一方、人間用ドライヤーであれば、犬の動きに合わせて自在に場所を調節できるため、狙ったところに風を当て続けられるでしょう。
音に聞きなじみがある
音に聞きなじみがあるため、犬が安心できるのも人間用ドライヤーのメリットのひとつです。
犬がドライヤーを嫌がる理由として「知らない音」と「大きな音」が挙げられます。
人間用のドライヤーは、普段飼い主が使っている音のため聞きなじみがあり、怖がりづらくなるでしょう。
ドライヤーに慣れていない犬には、飼い主が実際に使っている姿を見せたり、弱い冷風を軽く当てたりして少しづつ慣らしていくと良いでしょう。
また、大きな音を嫌がる場合は犬用ドライヤーと同じくらい(50~60dB程度)の静音タイプを選ぶと、大きな音にもびっくりしにくくなります。
置き場所に困らない
保管する場所に困らないのも、人間用ドライヤーを使うメリットのひとつです。
犬用ドライヤーには大型のものもあるため、人間用と犬用のドライヤーを保管するのが大変な場合もあるでしょう。
特に、一人暮らしをしている場合は収納に困るケースも少なくありません。
人間用ドライヤーだけであれば置き場所に困らず、コンパクトに収納できるでしょう。
人間用ドライヤーでも対応可能な犬種
人間用ドライヤーでも乾かしやすい主な犬種は、次のとおりです。
特徴 | 主な犬種 |
超小型 | チワワ・ポメラニアン・カニンヘンダックスフンド |
短毛 | チワワ(スムースコート)・豆柴・ダックスフンド(スムーズコート)・ミニチュアピンシャー |
毛を短くカットしている | マルチーズ・ヨークシャテリア |
これらの犬種は、犬用ドライヤーに比べると時間はかかるものの、人間用でも乾かしやすいです。
また、体重が軽い犬や、踏ん張る力が弱い犬にも人間用ドライヤーがおすすめです。
犬用ドライヤーは風量が強いため、人間用であれば風で飛ばされることなく安心して乾かせるでしょう。
犬用ドライヤーで乾かした方がいい犬種
犬用ドライヤーで乾かすのに向いている犬種は、次のとおりです。
特徴 | 主な犬種 |
長毛犬 | トイプードル・ビションフリーゼ・チワワ(ロングコート)・シーズー・ミニチュアシュナイザー |
中型犬 | ビーグル・シェパード・スタンダードプードル・バセットハウンド |
大型犬 | ゴールデンレトリバー・ダルメシアン・アフガンハウンド・グレートピレニーズ・シベリアンハスキー・マスティフ |
毛が太い犬 | パグ・柴犬・コーギー |
これらの犬種は、人間用ドライヤーで乾かすと時間がかかるだけでなく、長時間温風が当たり続けることによるやけどの恐れもあります。
そのため、大風量の犬用ドライヤーで手早く乾かすようにしましょう。
人間用ドライヤーを愛犬に使うときの注意点
人間用のドライヤーを愛犬に使用する際は、以下の点に注意してください。
- ドライヤー前にしっかり水分をふき取る
- 温度を確認しながら乾かす
- ドライヤーを動かしながら乾かす
- 犬とドライヤーの距離を離す
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
ドライヤー前にしっかり水分をふき取る
ドライヤーの時間が長いと愛犬が疲れるだけでなく、やけどをする可能性もあります。
まして、ドライヤーが嫌いな犬にとってはかなり苦痛といえるでしょう。
ドライヤーの時間を少しでも短縮するためにも、タオルドライでしっかりと水分をふき取っておくことが大切です。
マイクロファイバーなど吸水性の高いタオルを使用すると、ドライヤーの時間を大幅に短縮できるでしょう。
温度を確認しながら乾かす
私たちが髪を乾かすときに使う「温風モード」や「強風モード」は、犬にとって「熱い」「怖い」と感じやすく、ドライヤー嫌いの原因になりかねません。
人間用のドライヤーで乾かす際は、温度や風の強さをこまめに確認し、熱がっていないか、怖がっていないか様子を見ながら行いましょう。
「弱風・強風」や「温風・冷風」など、複数のモードを切り替えながら乾かすのもおすすめです。
いきなり強い温風を当てると、ドライヤーが嫌いになってしまう可能性があります。
そのため、はじめは弱風や冷風で乾かし、様子を見ながら徐々にモードを切り替えるようにしましょう。
ドライヤーを動かしながら乾かす
ドライヤーを小刻みに動かしながら乾かすのも大切です。
犬の皮膚は人間より敏感なため、同じ場所のみに温風が当たり続けるとやけどしてしまう可能性があります。
そのため、同じところに当て続けないよう、ドライヤーを左右に動かしながら乾かすようにしましょう。
犬とドライヤーの距離を離す
犬とドライヤーの距離をある程度離して乾かすのも、意識したいポイントのひとつです。
ドライヤーの温度や風量などに気をつけていても、そもそも距離が近いと愛犬が「熱い」「怖い」と感じやすくなってしまいます。
早く乾かそうとついドライヤーを近づけてしまうという方もいるかと思いますが、愛犬が不快に感じてしまうためやめましょう。
距離の目安としては30cm以上離すのがおすすめです。
「温かいな」「気持ちいいな」と安心できるように、様子を見ながらドライヤーと愛犬の距離を調節しましょう。
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SWIFTヘアドライヤーの主な特徴は次のとおり。
- 騒音レベル59dBで静音性に優れている
- 3種類の温度切り替えができる
- 22m/sの高風速で早く乾く
SWIFTヘアドライヤーは、熱風(80℃)・温風(50℃)・冷風の3種類の温度に切り替えられるため、熱で皮膚を傷めにくいです。
また、11万回転/分のモーターが搭載されているのも、SWIFTヘアドライヤーの特徴です。
22m/sの高風速で素早く乾かせるため、シャンプー後のドライヤー時間を短縮できるでしょう。
まとめ
本記事では、人間用と犬用ドライヤーの違いやメリット・デメリット、人間用を使う場合の注意点について解説しました。
人間用のドライヤーを使って愛犬を乾かしている方は多いようです。
しかし、人間用と犬用ドライヤーは性能が異なるため、人間用を使う場合は注意点を理解しておくことが大切です。
また、長毛犬や中・大型犬、毛が太い犬など、犬用ドライヤーで乾かした方が良い犬種もあるため注意しましょう。
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