ドライヤーから温風が出ない多くの原因は、ドライヤー本体の内部にある部品の故障です。
温風が出なくなったドライヤーは髪を乾かすのにも時間がかかり、髪へのダメージが懸念されるだけでなく、使い続けるとその他の部分にも故障が発生し、最悪の場合は発火する可能性もあるため危険です。
ドライヤーから温風が出ないと感じたら簡単な手入れを実施し、それでも改善されなければ買い替えを検討するのがよいでしょう。
この記事では、ドライヤーから温風が出ない原因や対処法、買い替えを検討したい不具合、トラブルの発生を防ぐ正しい取り扱い方法を解説します。
ドライヤーから温風が出ない原因
ドライヤーから温風が出ない場合、以下4つの原因が考えられます。
- サーモスタットの故障
- 温度ヒューズの溶断
- ヒーターの故障や寿命
- 切り替えスイッチの故障
ここでは、ドライヤーから温風が出ない原因を解説します。
過熱を制御するサーモスタットの故障や誤作動
過熱を制御するサーモスタットの故障や誤作動は、ドライヤーから温風が出なくなる原因です。
ドライヤーの内部にあるサーモスタットは、2枚の異なる金属で構成されており、温度上昇により一つの金属が伸びることでスイッチの切り替えを行い、過熱を防いでいます。
しかし、何らかの原因でスイッチの切り替えができなくなった場合、温風が出なくなったり、冷風が出なくなったりする症状が現れます。
温度ヒューズの溶断
温度ヒューズの溶断も、ドライヤーから温風が出なくなる原因のひとつです。
温度ヒューズもサーモスタット同様に過熱を制御し、ドライヤーからの発火および火災を防ぐ役割を担っています。
ドライヤーの使用中に異常な発熱があった場合、万が一の事態を防ぐためにヒューズを切って電気回路を遮断してしまいます。
温度ヒューズが溶断した場合はヒーターとの電子回路が遮断されているため、温風を出せません。
ヒーターの寿命や故障
ドライヤーは、内部にあるヒーターを通して風を送ることで温風を出しています。そのため、ヒーターの動作に何らかの原因があると温風が出ない症状が現れます。
ただし、ヒーターの故障は頻繁にあるものではなく、部品が寿命を迎えたことが原因の場合が大半です。
ドライヤーの寿命は3〜4年といわれており、寿命によって温風が出ない症状が現れる場合も少なくありません。
切り替えスイッチの故障
温風と冷風を切り替えるスイッチが故障してしまうと、ドライヤーから温風を出せません。
例えば、冷風に切り替えるスイッチは正常に動作しているものの、温風に切り替えるスイッチ部分が故障していると、切り替えができず温風が出ない症状が現れます。
物理的に切り替えスイッチを動かせない場合だけでなく、内部の配線が断線した場合も温風が出ない原因となります。
ドライヤーから温風が出ないときの対処法
ドライヤーから温風が出ない場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 取扱説明書を見て同じケースがないかを確認
- 吹出口や吸込口のホコリやゴミを掃除
- メーカーや販売店に修理を依頼
- ドライヤー本体の分解はNG
- ドライヤーの買い替えを検討する
温風が出なくなる原因は、すべてが故障とは限りません。なかには簡単なメンテナンスで改善できるケースがあります。
ここでは、ドライヤーから温風が出ない場合の対処法を解説します。
取扱説明書を見て同じ症状がないかを確認
ドライヤーから温風が出ない場合は、まず電源を切り、取扱説明書を確認してください。
取扱説明書には基本的な使用方法だけでなく、故障の原因と対処法が記載されています。現在の状況と照らし合わせながら、温風が出ない原因を探りましょう。
もし、同じ症状が記載されていれば、対策を実施して症状が改善されるかどうかを確認してください。
吹出口や吸込口のホコリやゴミを掃除
ドライヤーの吹出口や吸込口に付着したホコリやゴミを掃除することで、温風が出ない症状を改善できるケースがあります。
吹出口と吸込口の掃除方法は以下の通りです。
吹出口の掃除方法 | 吸込口の掃除方法 |
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ドライヤー内部に溜まったホコリやゴミが原因で、サーモスタットが正常に動作していなかった場合に有効です。
ドライヤー内部に溜まったホコリやゴミは温風が出ない原因となるだけでなく、さまざまな故障を引き起こします。
ドライヤーを長持ちさせるためにも、定期的に掃除しておきましょう。
メーカーや販売店に修理を依頼
取扱説明書の確認や掃除をしても一向に症状が改善されない場合は、メーカーや販売店に修理を依頼してください。
ドライヤー内部の部品が故障していると、部品交換をしない限り症状は改善されません。
いつから温風が出なくなったのか、他の部分に異常がないかなどを伝えて修理を依頼しましょう。
修理代がかかる場合もありますが、新しいドライヤーであれば、保証対象となり無料で修理を依頼できるケースもあります。
ドライヤー本体の分解はNG
ドライヤーから温風が出ないとしても、本体の分解はNGです。
ドライヤー内部には細かな部品があるため、分解したことが原因で他の部分も故障してしまうことが考えられます。
分解したドライヤーを元に戻せたとしても、何らかの原因で発火につながる可能性もあり、とても危険です。
また、ドライヤーを一度分解してしまうと保証対象外になるケースもあり、メーカーや販売店に修理を依頼しても実費になってしまいます。
そのため、ドライヤーから温風が出ない場合は、簡単なお手入れを実施するだけにしてください。
ドライヤーの買い替えを検討する
修理によってドライヤーの故障は改善されますが、場合によっては買い替えを検討したほうが費用面でも安く済む場合があります。
特に古いドライヤーをお使いであれば、本体の寿命が原因の可能性が高いため、買い替えをおすすめします。
該当する部品を交換して修理が完了したとしても、古いドライヤーは他の部品も故障している可能性もあり、修理を繰り返すと最終的に買い替えたほうが安いケースがあります。
また、新しいドライヤーは速乾性能も高く、さまざまなヘアケア機能が搭載されていることもあるため、古いドライヤーを使い続けるよりも機能面が充実しています。
ドライヤーの寿命は3〜4年といわれているため、買い替えを検討するひとつの基準として覚えておきましょう。
温風が出ない以外の買い替えを検討したいドライヤーの不具合
部品の故障や寿命によって、ドライヤーには以下のような症状が現れます。
- 冷風が出ない
- 異音が聞こえる
- 本体やコードが熱くなる
- 焦げくさい
- 電源がオンにならない
温風が出ない以外にもさまざまな症状が現れ、普段の使用にも支障が出ることも少なくありません。
ここでは、買い替えを検討したいドライヤーの不具合を解説します。
冷風が出ない
ドライヤーから冷風が出ない場合は、過熱を制御するサーモスタットの故障が原因となっている可能性が考えられます。
温風は通常通り出ていたとしても、ドライヤー内部の部品が故障しているため、そのままの状態で利用を続けるのは危険です。
また、冷風が出ないドライヤーは髪を乾かす際の仕上げに冷風を当てられなくなり、髪へのダメージが懸念されます。
将来的な髪へのダメージを軽減するためにも、早めの買い替えがおすすめです。
異音が聞こえる
ドライヤー本体から異音が聞こえるのも、買い替えを検討するひとつのタイミングです。
吸込口からホコリやゴミがドライヤー内部に入り、ファンが動作する際に異音を発生させている可能性があります。
簡単な掃除で取り除けるホコリやゴミであれば問題ありませんが、内部に蓄積したものは分解しないときれいにできません。
異音の発生に気がついた際は使用を中断して簡単な掃除を実施、改善されなければ買い替えを検討するのがよいでしょう。
本体やコードが熱くなる
ドライヤー本体が熱くなった場合、ただちに使用を中止してください。
サーモスタットの故障が考えられ、そのまま使用してしまうと過熱を制御できないことで発火する危険を伴います。
また、コードが熱くなる場合はコードの内部が断線しかけている可能性があります。
完全に断線してしまえば動かない状態になってしまいますが、断線しかけたドライヤーはショートしたり火花が散ったりするため危険です。
焦げくさい
ドライヤーから焦げくささを感じた場合、内部に蓄積したホコリやゴミが焦げていたり、経年劣化によって内部基盤がショートしている可能性があります。
焦げくささを我慢して使用すると、発火する危険性をともなうため、普段と違うニオイに気づいたらすぐに使用を中断してください。
また、焦げくさいままの状態で髪を乾かしてしまうと、焦げくささが髪に付いてしまうこともあるため、ヘアケアの観点からもそのままの状態での使用はおすすめできません。
電源がオンにならない
ドライヤーの電源がオンにならない場合は、スイッチやモーター、内部基盤の故障など、さまざまな原因が考えられます。
ただし、過熱を制御するサーモスタットの働きで一時的に電源が入らない可能性もあるため、本体が冷めてからもう一度電源が入るかどうかを試してみてください。
本体が冷めても電源がオンにならないのであれば、何らかの部品の故障が考えられるため、修理や買い替えを検討しましょう。
温風が出ないトラブルを防ぐための正しいドライヤーの取り扱い方法
経年劣化による故障は避けられませんが、取り扱い方法によってはドライヤーを長持ちさせられます。
トラブルを防ぐための正しいドライヤーの取り扱い方法は、以下の通りです。
- 使用後は冷風でモーターを冷やしてから電源を切る
- 定期的に髪の毛やホコリを取り除く
- 湿度の高い場所での保管を避ける
- コードに負担をかけないように保管する
ここでは、トラブルを防ぐための正しいドライヤーの取り扱い方法を解説します。
使用後は冷風でモーターを冷やしてから電源を切る
ドライヤーの使用後は、冷風を使ってモーターを冷やしてから電源を切るようにしましょう。
温風を出したばかりのドライヤーは、本体およびモーターが熱を帯びた状態となっており、そのままの状態では部品に悪影響を及ぼします。
そのため、ドライヤーで髪を乾かす際には、最後に冷風機能を使ってドライヤー本体が冷めてから電源を切るようにしてください。
本体への負荷が減り、ドライヤー内部の部品が故障する可能性を抑えられるでしょう。
定期的に髪の毛やホコリを取り除く
ドライヤーの故障を防ぐには、定期的に髪の毛やホコリなどを取り除くようにしてください。
特にドライヤー内部に入り込んだ髪の毛やホコリは、故障を招く原因です。内部に入り込んでしまう前に、吹出口や吸込口を定期的に掃除して本体をきれいに保ちましょう。
掃除方法はメーカーや製品によって異なるため、取扱説明書に記載された掃除方法を月に1回程度実施してください。
湿度の高い場所での保管を避ける
ドライヤーは湿度の高い場所での保管を避けてください。
お風呂上がりに使用するシーンがほとんどですが、お風呂場とつながる脱衣所で保管する場合、湿度の影響で内部基盤の劣化を早めてしまいます。
また、水回りに保管すると水がかかって故障の原因になってしまうため注意が必要です。
脱衣所で保管する際は、換気をして湿度を下げたり、袋に入れてしまうなどの対策を行いましょう。
コードに負担をかけないように保管する
ドライヤーを保管する際は、コードに負担をかけないような配慮が必要です。
ドライヤー本体にコードを巻き付けたり、付け根を曲げて保管しているとコードが断線してしまう可能性が高まります。
断線したドライヤーは動かなくなってしまい買い替えを余儀なくされてしまうため、長持ちさせるためにも専用のホルダーやフックを使って保管するように心がけましょう。
買い替えるなら熱ダメージを抑えるLaifen SEヘアドライヤーがおすすめ!
ドライヤーから温風が出なくなり、買い替えを検討している方はLaifen SEヘアドライヤーがおすすめです。
21m/sの風速を実現し、従来のドライヤーと比較しても速乾性に優れています。
例えば、従来のドライヤーで12分かかっていたミディアムヘアの乾燥時間も、Laifen SEヘアドライヤーであればわずか5分で乾燥可能です。
また、搭載されたスマート温度制御システムによって風の温度を精密にコントロールして過熱を防ぎます。
髪へのダメージを軽減するだけでなく、ドライヤー本体にかかる熱の影響も抑えられているため、長く愛用していただけます。
ぜひこの機会に、買い替えを検討してみてください。
まとめ
ドライヤーから温風が出ない原因と対処法、買い替えを検討すべき不具合を解説しました。
ドライヤーは経年劣化によって内部の部品が故障し、温風が出ないなどの不具合が生じます。部品の故障が原因であれば修理もしくは買い替えを検討しなければいけませんが、普段の使い方ひとつでドライヤー本体の寿命を長持ちさせられます。
保管方法や定期的な掃除を徹底して、意図せぬトラブルを未然に回避しましょう。
ただし、古いドライヤーを修理して使い続けるよりも、性能の高いドライヤーに買い替えたほうが最終的なコストが抑えられるだけでなく、ヘアケアの観点からもおすすめです。
ドライヤーから温風が出ないとお悩みの方は、買い替える製品のひとつとしてLaifen SEヘアドライヤーをご検討ください。